第25話 発令所にて第25話 発令所にて「前回は14年のブランク、今回は2週間かあ。こっちの都合はお構いなしって訳ね。 女の子に嫌われるタイプだわ。」 「あなたに言われたくないでしょうね。」 こちらは、再び現れた使徒に対応すべく、緊急作業の真っ最中ネルフ本部。 その中で、ネルフの誇る才媛、ミサトとリツコが余裕(?)会話をしていたのであった。 「パイロットは?」 「保安部が確保、今本部に移動中です!」 ミサトの問いに答えるオペレーター。 「初号機の状態は?」 「問題ないわ。シンジ君が訓練の時のように50%近いシンクロ率を出してくれれば充分勝機は有るわ。」 技術部の責任者として、リツコが答える。 シンジのテスト結果がよほど良かったのか、ミサトの表情も明るい。 「初めての搭乗でシンクロ率50%かあ。やっぱり選ばれた子供なのね、シンジ君って。」 「エヴァに乗るために生まれてきた様な子ね。」 「あの子は、そんな事言われても嬉しくないでしょうけどね。」 「葛城一尉、パイロット達が到着しました!」 「分かったわ!・・・・・・、達って??」 「よお、ねえちゃん。その制服なかなかええやんか。」 「りゅ!龍和尚!!なんで、こんなところに!!」 「お邪魔してマース。」 「ナ!ナーマオウさんまで!!」 「ミサト!今、なんて言ったの?」 「へ?」 「ナーマオウとか言わなかった?!」 「言ったけど?」 「まさか!このどちらが?!」 「こっちのニセ外人の方よ。」 「本人を目の前にして良く言いマスネ。」 「やっぱり、この女天然やな。」 とリツコが、和尚を押しのけ、ナーマオウの手を握った。 ●便利なコンビニ後払いが可能!NEON GENESIS EVANGE5 「あなたがあの高名なドクターナーマオウですか?!」 「確かに私はナーマオウですが、・・・・一体なにで高名なのデスカ私は?」 「そりゃあ、医療技術に決まってるじゃありませんか!! 医師の免許も博士号もないけれども、メスを持てば並ぶ者のない腕をお持ちだと、医学の最先端を行くドイツにおいて賞賛されたドクターの噂は、かねがね耳にしていますわ!」 「それって、別の人と間違っていまセンカ?」 「ええ!?アレは、ドクターの噂と違いましたか?」 「まあ、そんなことはどうでも良いとして、パンについてはどうデスカ?」 「は?」 「パンについては聞いたことは有りまセンカ?」 「なんですの、パンって?」 「がはははははは!!!無理無理!誰もお前のパンのことなんぞ知らんって!!」 「パン作りが、ご趣味なのですか?」 意外そうに質問するリツコに龍和尚が代わって答えた。 「ちゃうちゃう!こいつは元々パン職人やねん!パン作りの修行にドイツまで行ったくせにモノにならへんで、帰ってきよったんや!」 「え?あの?医学が専門ではないのですか?」 恐る恐る尋ねるリツコに、ナーマオウが答えた。 「医学は趣味デス。特に、人体改造ガ。」 「は、はあ。そうなんですか・・・・。」 「ところで、ワシらもここで観させて貰うで。」 「ちょ!部外者に、そんなことをされては困ります!」 慌てて止めようとするミサトを遮るように声が響いた。 「かまわん!好きにさせろ。」 「い、碇指令・・・。」 意外にも、許可を与えたのは、碇ゲンドウであった。 「構わんのか?」 「ふっ、問題ない。」 小声で、ゲンドウと会話を交わす、冬月副指令。 実は、シンジの保護者である彼らが、シンジの戦いを発令所で見守る事は、既に交渉によって認められていたのである。 「ミサト!パイロットの準備が出来たわ!」 「分かったわ。今は使徒迎撃を最優先にしないと。」 リツコの一言に頭を切り換えたミサトは、ゲンドウに出撃許可を求める。 「エヴァンゲリオン初号機、発進します!構いませんね?」 「構わん、使徒を倒さねば、我々に未来はない!」 「エヴァンゲリオン発進!!!!」 シンジの戦いが、また始まろうとしていた。 続く ジャンル別一覧
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